第4章|テニスシューズとウェアの選び方― 走れる、止まれる、笑顔で動ける服を ―

テニスシューズ
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“上達の第一歩”は、足元と動きやすさから。

ラケットの次に大切なのが、シューズとウェア。

「まだ初心者だから、どんな靴でもいいかな」と思いがちですが、実は足元がプレーを支える土台になります。

正しいシューズを履くことでケガを防ぎ、フォームが安定し、子どもの動きがぐんとスムーズになります。

ここでは、ジュニア向けのテニスシューズとウェアの選び方を、初心者にもわかりやすく紹介します。

目次

テニスシューズは“コートに合った靴”を選ぶ

テニスシューズは、コートの種類によって形やソール(靴底)の作りが違います。
まずは、子どもが練習する場所のコートタイプを確認しましょう。

コートタイプ特徴向いているソール代表的モデル
オムニ(砂入り人工芝)日本で最も一般的。すべりやすいが足への負担が少ない。オムニ・クレー兼用タイプYONEX パワークッション ソニケージ3/ASICS GEL-RESOLUTION 9 OC
クレー(土)土の摩擦が大きく、安定性重視。オムニ・クレー兼用タイプMIZUNO ウエーブエクシード OC/Wilson KAOS Swift 2.0 Clay
ハードコート海外大会や屋内コートに多い。滑りにくく反発が強い。オールコートタイプNIKE GP Challenge/Babolat Propulse Fury AC
インドア(カーペット等)屋内練習場などで使用。ノンマーキングソールASICS COURT FF/YONEX SHTシリーズ

選び方のコツ
スクールが屋外なら「オムニ・クレー兼用」を選べば間違いなし。
試合遠征や室内練習がある場合は、オールコート用を1足持っておくと便利です。

サイズ選びは“ぴったり”より“少しゆとり”

成長期の子どもは、足のサイズが数か月で変わることもあります。
購入時は、つま先に5〜10mm(人差し指1本分)ほど余裕があるサイズを目安に。

👟試し履きポイント
①厚めのソックスを履いて試着する
②靴ひもをしっかり締めて、かかとが浮かないか確認
③その場でジャンプ・サイドステップしてフィット感をチェック

⚠️注意:大きすぎる靴はケガのもと。
靴の中で足が動くと、マメやねんざを起こしやすくなります。

おすすめブランドと人気モデル(2025年時点)

日本でジュニアに人気の高いブランドを紹介します。
どれも品質・耐久性・サポート力に定評があります。

ブランド特徴ジュニア向け代表モデル
YONEX(ヨネックス)軽くて衝撃吸収性が高い。日本人の足型に合いやすい。パワークッション ソニケージ3/フュージョンレブ5
ASICS(アシックス)安定性・フィット感に優れ、全国のスクールで定番。GEL-RESOLUTION 9/COURT FF 3
MIZUNO(ミズノ)軽量で柔らかく、走る動作が自然。ジュニアの足にも優しい。ウエーブエクシード5/ブレークショット OC
Babolat(バボラ)フランス発。デザイン性が高く、上級ジュニアにも人気。Propulse Fury Jr/Jet Mach 3 Jr
NIKE/adidas海外ブランドでスタイリッシュ。幅が細めなのでフィット確認を。GP Challenge/Barricade Jr

ワンポイントアドバイス
見た目が気に入っている靴を履くと、練習へのモチベーションも上がります。
「かっこいい」「かわいい」と思えるデザインも大切な選び方です。

ウェアは“動きやすく、気持ちが上がるもの”を

テニスウェアは、速乾性・伸縮性・通気性がポイント。
特に夏場は汗をかきやすいため、ポリエステル素材などのドライウェアがおすすめです。

項目チェックポイント
素材吸汗速乾素材(ポリエステル・ナイロン)を選ぶ
サイズ動きを妨げない程度のゆとりをもたせる
カラー汗じみが目立たない・気分が上がる色を選ぶ
規定大会出場予定がある場合は、メーカーやカラー規定も確認

👕おすすめブランド例
YONEX(軽くて涼しいベリークール素材)
UNIQLO(シンプルで練習用に最適)
adidas/NIKE(海外選手に人気、動きやすさ重視)
MIZUNO/Prince(ジュニアラインが豊富)

親が選ぶより、子どもの「着たい」「履きたい」を尊重する

親が「この方が良さそう」と感じることも大切ですが、
子どもの感覚を無視して“持論”を押しつけることはNGです。

NGポイント
「このブランドの方が有名だから」
「白い靴のほうが汚れが目立たない」
「動きやすさより値段で選ぼう」

そうした判断は、一見合理的でも、子どもにとってはモチベーションを下げることがあります。

シューズもウェアも、「これが好き」「これで練習したい」という気持ちが大切。

親ができるのは、安全性やサイズのサポート本人の感覚を信じることです。

まとめ

シューズとウェアは、子どもの“自信”と“やる気”を支える道具。

完璧なスペックよりも、「動きやすい」「好き」と思えるかどうかを大切にしましょう。

足元と心がフィットすれば、プレーも自然と軽やかになります。

引用元

  • ITF (2022). Junior Equipment and Development Report.
  • 各メーカー公式カタログ(2024–2025年版)
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tennisphere
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