「世界に触れる経験が、ジュニア選手の未来を広げていく。」
「富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム」をご存じでしょうか。
11歳で選抜された女子ジュニア選手を対象に、12〜14歳頃まで継続的な育成支援を行うプロジェクトです。
そして、その入口となるのが、「富士薬品セイムス ガールズカップ」。
すでに2026年度大会のエントリーが始まり、ジュニアテニス界でも注目が集まっています。
そこで今回は、「富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラムとは何か」を、できるだけ整理して分かりやすく紹介していきます。
富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラムとは?
「富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム(以下、ワールドチャレンジプログラム)」とは、株式会社富士薬品が行っている女子ジュニア選手向けの育成プロジェクトです。
対象となるのは、11歳で選抜された選手たち。
12〜14歳頃まで約3年間にわたり、海外遠征や合宿などを通じて、“世界で戦う経験”を積んでいくことを目的としています。
本プログラムでは、欧米を中心に毎年約2カ月程度の海外遠征を実施し、その際の交通費・宿泊費・食事代などがサポート対象となっています。
特徴的なのは、単発の海外派遣ではなく、継続的な育成型プログラムになっている点。
活動内容としては、
- 海外大会への挑戦
- 海外遠征
- 国内合宿
- チーム活動
- 海外選手との交流
などが行われています。
公式サイトでは「トップチーム」「セカンドチーム」といった編成も紹介されており、複数選手を継続的にサポートしていく体制が取られています。
なぜ“12〜14歳”なのか?
このプログラムでは、12歳から14歳までの約3年間を、特に重要な時期として位置づけています。
株式会社富士薬品の高柳昌幸社長は、公式インタビューの中で、
「プロになる選手を、最短で輩出すること」
を、プログラムの大きな目標として挙げています。
世界で活躍するトップ選手の中には、14歳頃までに「ITFジュニア」や「テニスヨーロッパ」(ヨーロッパ各国で行われるジュニア国際大会)などを転戦し、その後、本格的にプロを視野に入れた活動へ移行していくケースも多く見られます。
そのため、このプログラムでも、
“14歳で世界へ挑戦できる状態”
を、ひとつの目標として設定しているようです。
また、高柳社長は、
「夢半ばで競技を諦めざるを得なかった選手を減らしたい」
という思いから、このプロジェクトを立ち上げたとも語っています。
テニスは、世界トップ選手になれば大きな夢のあるスポーツです。
一方で、世界を目指す過程では、
- 海外遠征費
- 航空券
- 宿泊費
- 食事代
- コーチ帯同費
など、多くの費用が必要になります。
海外経験の重要性は語られることが多い一方で、実際には費用面などから挑戦を続けることが難しい家庭も少なくありません。
そうした現実も踏まえながら、「世界へ挑戦できる機会」を作ろうとしている点は、この取り組みの大きな特徴と言えそうです。
ワールドチャレンジプログラムの活動内容
では、ワールドチャレンジプログラムでは、実際にどのような活動が行われているのでしょうか。
公開されている情報を整理すると、大きくは次のような内容になります。

海外遠征・海外大会への挑戦
ワールドチャレンジプログラムの大きな特徴が、海外遠征です。
海外選手との対戦を通じて、
- プレースピード
- フィジカル
- 試合のテンポ
- 考え方
など、日本国内とは異なる環境を経験していきます。
もちろん、海外遠征は簡単なことではありません。言葉や文化の違いもあり、試合以外の場面でも、自分で考えて行動する力が求められます。
そうした経験も含めて、「世界を知る」ことが、このプログラムの目的のひとつになっているようです。
国内合宿・チーム活動
ワールドチャレンジプログラムでは、海外遠征だけでなく、国内合宿やチーム活動も行われています。
公式サイトでは、
- トップチーム
- セカンドチーム
といったチーム編成も紹介されています。
これは、一人の選手だけを短期的に支援するのではなく、複数選手を継続的に育成していく考え方があるためだと考えられます。
また、同世代の選手たちと活動することで、
- 刺激を受ける
- 世界を目指す意識を持つ
- 新しい価値観に触れる
といった経験にもつながっていきそうです。
「海外経験」だけではない成長
海外遠征というと、「強い選手と試合をすること」をイメージする方も多いかもしれません。
もちろん、それも大切な経験です。
ただ、ワールドチャレンジプログラムで重視されているのは、それだけではなさそうです。
例えば、
- 自分で考える力
- 新しい環境への適応
- コミュニケーション
- 準備する力
など、競技以外の部分も含めた成長が、プログラム全体から感じられます。
単に“海外へ行く”ことではなく、その経験を通じて何を学ぶかを大切にしていることがうかがえます。
「富士セイムス ガールズカップ」は、どんな位置づけなのか?
「ガールズカップ」と「ワールドチャレンジプログラム」は、別のものではありません。
ガールズカップは、ワールドチャレンジプログラムにつながる重要な大会です。
全国各地で地方大会が行われ、その後、決勝大会へ進んでいきます。
そして、その決勝大会や選抜合宿などを経て、ワールドチャレンジプログラムのチーム編成につながっていく流れになっています。
つまり、ガールズカップは、“世界への入口”とも言える大会です。
特に2026大会では、すでに地方大会のエントリーも始まっています。
「全国大会を目指す」というだけではなく、その先にある海外経験や育成プログラムにつながっている点が、この大会の大きな特徴と言えそうです。
どのようにメンバーが選ばれるのか?
「ワールドチャレンジプログラムには、どうすれば参加できるの?」
保護者の方が最も気になる部分のひとつが、この“選考の流れ”かもしれません。
現在公開されている情報を整理すると、選考は次のような流れで進んでいきます。

① まずは「ガールズカップ」へ出場
ワールドチャレンジプログラムへ参加するためには、まず「富士薬品セイムス ガールズカップ」へ出場する必要があります。
ガールズカップは、全国各地で地方大会が行われ、その後、決勝大会へ進んでいく女子ジュニア大会です。
つまり、ワールドチャレンジプログラムへの挑戦は、まずこの大会から始まります。
② 決勝大会後、「選抜合宿」へ
公式サイトでは、ガールズカップの後に「選抜合宿」が行われる流れが紹介されています。
この合宿を経て、ワールドチャレンジプログラムのチームメンバー選考につながっていきます。
現時点では、合宿内でどのような評価が行われているかの詳細までは公開されていません。
ただ、単純な試合結果だけでなく、総合的に選考が行われている可能性もありそうです。
③ 「トップチーム」「セカンドチーム」に編成
選抜後は、
- トップチーム
- セカンドチーム
に編成され、活動がスタートしていきます。
なお、海外遠征へ参加するメンバー(トップチーム)は、毎回固定ではなく、その都度選考によって決定されるとのことです。
そのため、一度チーム入りしたら終わりではなく、継続的な活動や成長も重要になっていきそうです。
また、国内合宿(トップキャンプ)なども行われており、継続的に育成活動が続いていきます。
④ 契約後、本格的な育成活動へ
チーム編成後は契約を結び、本格的な活動が始まります。
本プログラムでは、12歳から14歳までの約3年間、欧米を中心に毎年約2カ月程度の海外遠征を実施。
交通費・宿泊費・食事代などもサポート対象に含まれています。
「海外経験が重要」と言われても、実際には費用面の壁が大きいのがジュニアテニスの現実です。
だからこそ、このように継続的な海外挑戦を支援する仕組みは、日本のジュニア育成においても非常に特徴的な取り組みと言えそうです。
どんな選手が選ばれているのか?
実際の過去大会結果を見ると、決勝大会で上位進出した選手たちが、ワールドチャレンジプログラムのメンバーとして選出されているケースが多く見られます。
そのため、決勝大会は非常に重要な舞台になっていると考えられます。
一方で、「選抜合宿」を経てチーム編成が行われるとのこと。
つまり、試合結果だけではなく、さまざまな観点から選考が行われている可能性もありそうです。
実際、公式サイト内のコメントからも、
- 挑戦する姿勢
- 学ぶ姿勢
- 準備
- 感謝
といったキーワードが多く見られます。
もちろん、試合結果は重要です。
ただ、特にジュニア期では、「今の完成度」だけではなく、“これからどう成長していくか”も大切な要素になっているのかもしれません。
世界を見る経験が、未来を広げていく
「富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム」は、単なる海外遠征支援ではなく、女子ジュニア選手が世界に触れ、成長していく機会を長期的に作ろうとしている取り組みです。
そして、その入口となるのが「ガールズカップ」。
全国大会の先に、世界への挑戦がつながっている点は、この大会の大きな魅力と言えそうです。
次回は、「富士薬品セイムス ガールズカップ 2026」について、
- 出場資格
- 地方大会
- 決勝大会
- エントリーの流れ
などを分かりやすく整理して紹介していきます。


